紺野天龍『シンデレラ城の殺人』//読書記録

本の紹介

タイトル:シンデレラ城の殺人

作者  :紺野天龍 (こんの てんりゅう)

出版社 :小学館

発売日 :2021年7月30日

本の長さ:単行本276ページ

 

個人的情報

おすすめ評価・星5 ★★★★★  

読了日・2024年9月2日

所持形態:電子書籍

 

 

 

あらすじ:

童話×ミステリ!容疑者は、シンデレラ!?
幼い頃に父親を亡くし、継母や義理の姉たちとともに暮らすシンデレラ。

ある日、シンデレラは怪しい魔法使いに「ガラスの靴」を渡され、言葉巧みに王城で開かれる舞踏会へと誘われる。

お城に到着するやいなや、美しいシンデレラはさっそく王子様の目にとまる。「ガラスの靴では踊りにくかろう」と王子様から靴を借り、シンデレラは王子様とダンスを踊る。

ダンスが終わり、ガラスの靴を返してもらうため王子様の私室へと赴くシンデレラ。

しかし、いくら待てども王子様が姿を見せない。心配になったシンデレラが部屋の奥へと顔を出すと、先ほどまで生きていたはずの王子様が死体となって横たわっていた。

そして、入れ違いで部屋にやってきた兵士によって、シンデレラは王子様殺しの現行犯として捕まってしまい――。

前代未聞の王子様殺し。その容疑者は、シンデレラ!?

自身の無実を証明するため、シンデレラが真犯人に“推理”で挑む。魔法と謎が共鳴する、超本格ファンタジーミステリ!

 

引用:

シンデレラ城の殺人 | 書籍 | 小学館

 

該当作品

ブクログ

booklog.jp

 

感想:

とあるお城で起こった王子殺人事件が起こる、その容疑者はシンデレラ⁉

シンデレラの物語を土台にした物語、しかし設定や世界観、登場人物の個性などは元々のシンデレラとは全くと言っていいほどに違う。

 

物語自体は、飄々とした態度をとるシンデレラが、

童話のシンデレラよろしく魔法使いによってお城にいった際に

王子の殺害容疑をかけられ、即刻有罪になってしまいそうになる。

 

シンデレラは持ち前の屁理屈をこねにこねて、自身に降りかかった容疑をはらしながら

真相を明かしていく物語。

 

真相がわかった状態で物語は進まず、その時その時にわかったことや、疑問点・違和感を一つ一つ解決していく。

 

会話のパートが多く、ハイスピードで展開される物語は

読みやすく、手を止めることなく読み進めることができる。

 

一つでも停まったら即終わりな緊張感と、元の童話と同じで制限時間があるなかで

シンデレラのハイスピードハイテンポな語り口に魅了される。

 

諦めない気持ちって大事なんだなあって思った作品。