西村京太郎『殺しの双曲線』//読書記録

本の紹介

タイトル:殺しの双曲線  (新装版 殺しの双曲線)

作者  :西村京太郎 (にしむら きょうたろう)

出版社 :講談社

発売日 :2012年8月10日

本の長さ:文庫本・488ページ

 

個人的情報

おすすめ評価・星5  ★★★★★

読了日・2024年09月17日

所持形態:電子書籍

 

 

 

あらすじ:

差出人不詳の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリー。西村京太郎初期作品中、屈指の名作! (講談社文庫)


雪のために孤立した山荘で順番に殺されてゆく
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』に真っ向から挑んだ、本格ミステリーの傑作!
鮮やかなプロット 名著復活!

差出人不詳の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。
西村京太郎初期作品中、屈指の名作!

 

引用:

『新装版 殺しの双曲線』(西村 京太郎):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部

 

該当作品

ブクログ

booklog.jp

 

感想:

作品の最初にメインのトリックは双生児であることを、利用したものである

と書かれている。

 

提示された双生児というキーワードに注目、注意しながら読み進めるも

巧みな話、現れる伏線によって最後までボヤけて見える犯人(犯人像)に

綺麗に踊らされてしまった。

 

最初にメイントリックの提示による(作者と読者)フェアな展開

様々な張り巡らされた伏線、そして最後の終わり方。

全部が全部 良さ しかない作品だと思った。

 

雪によって隔離された山荘で起きる事件。

都会で起こる連続強盗事件。

異なる場所で起こる事件が更に深みに落ちる謎になっている。

 

殺しの双曲線は、1979年に初出された作品。

読みやすい文章、引き込まれる物語の展開

異なる場所での異なる事件、提示された「双生児」というトリック。

その全てがきれいにかつ複雑に絡まり、つい時間を忘れて読み進めてしまった作品。

 

やはり長編ミステリーは、いいものだなっと改めて思った。