本の紹介
タイトル:儚い羊たちの祝宴
作者 :米澤穂信 (よねざわ ほのぶ)
出版社 :新潮社
発売日 :単行本・2008年11月1日 文庫本・2011年6月26日
本の長さ:単行本・253ページ 文庫本・329ページ
個人的情報
おすすめ評価・星5 ★★★★★ 実際星5より上
読了日・2024年9月30日
所持形態:電子書籍
あらすじ:
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
引用:
該当作品
ブクログ
感想:
めちゃめちゃ大好き
ホントこれ。ホント読んで欲しい。ホントのホントにおすすめ。
読んでないとか、今何読むかまよってるとかだったら
ブラックミステリーとか苦手じゃなければぜひ読んで欲しいと思った作品。
ブラックなミステリー短編連作。
5篇「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉れ」「儚い羊たちの晩餐」が入っている短編集。
物語は、夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」
バベルの会に所属してるお嬢様(お家)にまつわる事件がそれぞれ綴られている作品。
直接的にはバベルの会が中心になって、という物語ではないです。
あくまでもこの出てくる登場人物の中にバベルの会に関係する人物がいる
という物語です。
それぞれの篇で、どれも暗い背景のようなもの、暗い雰囲気のようなものが、漂っている。その中で物語は進みストーリーに引き込まれた上で物語は、そう来るのか…となった。
とても柔らかい語り口で読みやすい。が、起こる事件は風邪をひくくらいに温度差がある。鳥肌がぞわっとたっていくのがわかる。それがまた面白い。
5篇の短編集の中から個人的に好きなのは、全部めちゃくちゃよかったのですが
その中でも「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「儚い羊たちの祝宴」の3篇がすごく好み。
簡単に各章の個人的な感想を少しだけ
・身内に不幸がありまして
文章ならではの最後。文章ならではの登場人物たちの内面。
短編最初の章にして一気に心をひきつけ離さない作品。
・北の館の罪人
最後の方までこれまた普通に物語が進んでいくが。
話の途中で出てきた雑学が意味を持ち、最高の鳥肌もの。
・山荘秘聞
これは騙された。途中まで本当に。
分かる…分かるんだけどさあ…感情が表面に出てくる
・玉野五十鈴の誉れ
なんというかいい意味でみんな狂っとる。
誉れはそこにあったんですね。黒いけど真っ黒だけど。
・儚い羊たちの祝宴
出てくる料理名・言葉 はわからなくとも文章から
大いに察することができる極上のブラック
最後にこれがでてくるのは、もう最高の一言
浅学なので作中ちょっとわからなかったな、とか。
なんとなくわかるけど確認しておこうかな。
と思った漢字とかモノについて簡単に記載して終わりたいと思います。
意味については簡単に書いてるので気になったら調べてください。
辣腕(らつわん )躊躇なく物事を処理する能力を有すること
豪奢(ごうしゃ)めちゃくちゃ贅沢で派手なこと。
奇矯(ききょう)普通と言動が違うこと。
文房四宝(ぶんぼうしほう)中国文人が書斎で使う筆墨硯紙の四つのこと。
稀覯書(きこうしょ)流通してる数が極めて少なく珍しい本。
須臾(しゅゆ)仏語。しばらくの間、少しの間。
諧謔(かいぎゃく)冗談とかユーモアのこと。
悄然(しょうぜん)元気がなくてしょんぼりしてること。
宿痾(しゅくあ)持病。長期間治らない病気のこと。
轍鮒の急(てっぷのきゅう)差し迫った危険なことや、困難のこと
儚い羊たちの祝宴 の章で色々分からないだろう漢字がでてくるが
ここでは記載しないこととする。