今回は『この闇と光』を読んでみました。 読了日:2024/11/23
この作品は、盲目の王女・レイアがひっそりと暮らしながらモノを"みる"物語です。
作品紹介
タイトル:この闇と光
著者名 :服部まゆみ
出版社 :KADOKAWA
発売日 :
単行本1998/11
文庫改版2014/11
ページ数:
単行本260ページ
文庫改版304ページ
(文庫改版)
あらすじ
すべての世界が崩壊する衝撃と快感。驚愕必至の傑作ゴシックミステリ。
森の奥深く囚われた盲目の王女・レイア。父王からの優しく甘やかな愛と光に満ちた鳥籠の世界は、レイアが成長したある日終わりを迎える。そこで目にした驚愕の真実とは……。耽美と幻想に彩られた美しき謎解き!
見えないからこそ感じられるモノ
読んだ理由
表紙とタイトルが気になったから
ある動画で紹介されていたのをみたから
知ってあらすじを読んで興味を引かれたから
個人的なおすすめ度紹介
ストーリーの雰囲気・読みやすさ・過激表現(グロテスク描写など)・おすすめ度
こんな人におすすめ
綺麗なもの、美しさを感じたい人
見えないから見える美しさと現実をみたい人
ミステリーも楽しみたい人
感想
盲目の暇、レイアがお父様と静かに暮らしている場面がきれいに描かれているのを感じた。
父は王で敗戦し今は勝利国のもと反乱などを抑えるために今も活動させられているのだという。
レイアとお父様の2人きりの時は綺麗で静かで物語の世界のように暮らしている。
しかし、時々メイドが現れてレイアの世界を荒らしていく。
目が見えない私「レイア」はお父様にとって邪魔になっているのではないか、弱みになっているのではないか。とメイドがいう言葉から本当にそう思われているように感じてしまう。
生活をする中で絵画や文学、音楽といった芸術作品にもふれ目が見えないながらも耽美な世界を感じ、描き出せるようになるレイア。
そんな生活を続けていた。耽美で綺麗な世界。それがレイアの世界。
レイアは成長する。
物語途中耽美な世界だけであったレイアの世界に別の世界が流れてくる。
どこかメルヘンでファンタジーな世界に居続けたレイアが成長をして
どういった世界を描くのか。その先になにがあるのか。
読み進める手が止まらない。
色々と言いたいことはあるけど
言えないもどかしさをどうかわかってほしい。
なにを書いても物語のことに触れそうになるので今回はここまでで。
ぜひ気になった人は読んでほしい。
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文庫改版
最後に
感想を語るとどこをどういうのがいいのかわからなくなるので、(物語の根幹に触れる的な意味で)
とりあえずこの物語、個人的に面白いと思ったのでぜひ読んでみてほしい。
(文庫改版)