宿野かほる『ルビンの壺が割れた』//読書記録

本の紹介

タイトル:ルビンの壺が割れた

作者  :宿野かほる (やどの かほる)

出版社 :新潮社

発売日 :2020年1月27日

本の長さ:文庫本・176ページ

 

個人的情報

おすすめ評価・星3  ★★★

読了日・2024年9月29日

所持形態:紙 文庫本

 

あらすじ:

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め……。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!

 

引用:

『ルビンの壺が割れた』 宿野かほる | 新潮社

 

該当作品

ブクログ

booklog.jp

 

感想:

SNS(Facebook)のDMだけで綴られる物語。

冒頭の男性から女性へ送るDMからもうなんとも言えない気持ち悪さを感じる作品。

話中、所々違和感や疑問を感じる気持ち悪さが付きまとう。

 

FacebookだけでなくSNSという身近にあるもので進む物語なので、

イメージがしやすいかつ、ページ数も176ページと少ないのでさくっと読み切れる作品。

 

見えているものが、そのまますべて本当のことではない。

面白い作品。しかし話中広がったものが何個かそのままになっている箇所があってそこはもやもやした。

しかしながら176ページという短いページ数でぞわっとする話は面白いと思った。

 

話をものすごく簡単にしたものをさらに簡単にしていうと

気持ち悪いDMを送り続けられる物語。

 

ただ単に気持ち悪いDMだけかと思いきや

そこから見え隠れする女性が過去そんな行動をしなければならなかった理由が

最後まで読むことでわかる。

 

見え方・感じ方というものは、

タイトルにもある通りまさしく、

《ルビンの壺》ってことなんですかね。